その他

記録に残る災害 昭和60年6月30日から7月1日にかけて、御前崎付近を通過し田子の浦に上陸した台風6号により、妻良漁港の北防波堤および南防波堤等が甚大な被害を受けた
概要 台風の通過コースの南東側に入った伊豆地方では、暴風となり最大瞬間風速35-47m/sに達し、大波が打ち寄せ満潮と重なったため、ケーソン+上部コンクリート構造の北防波堤および南防波堤の各ケーソン+上部工が、約0.5mから最大で約1.5mのずれとケーソンとケーソンに0mから約1.0m弱の隙間が発生する甚大な被害を受けた。

本災害発生前後の状況について

【災害発生前】台風6号は、6月25日に発生し速度が速かったため、現場で使用していた起重機船・重機類・材料等は早めに避難させ、現場事務所等は台風養生をした。(記憶による) 【災害発生後】台風6号は、7月1日の夜中に伊豆半島を通過したため、明るくなって陸側(道路側)から沖の北防波堤及び南防波堤を確認すると、各ケーソン間のずれや隙間の部分が黒く(目地材)見えたため台風6号で被災したと思った。発注者にはその状況を一報として報告した。(記憶による)

本災害に対する対応について

台風が通過して海上が静かになってから、通船で沖の北防波堤と南防波堤に渡り各ケーソン間のずれ幅、各ケーソン問の隙間幅や各ケーソンの傾き等被災した詳細について調査を行い資料を作成して発注者に報告した。(記憶による) その後、災害査定が行われ昭和61年度から大規模な災害復旧工事が行われた。

他の企業、ボランティア等の連携や支援について

台風で海岸や砂浜等に打ち上げられた材木やゴミ等を地元区民と一緒に片づけた。(記憶による)

本災害の経験から得られた教訓や反省点等について

・発生した台風のその地域の正確な通過時間と台風の大きさを把握すること。 ・発生した台風がその地域を通過する時の高潮や満潮時間を把握すること。 ・2次災害には十分注意すること。 ・勢力の小さい台風でも十分注意すること。 ・台風で発生した波の力は想像以上であること。

県の対応への意見について

その他自由意見

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