土砂災害
記録に残る災害 | 平成3年7(?)月下田市落合局地的集中豪雨による土砂災害 |
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概要 | 下田市落合付近から河津町にかけて1日で600㎜を超す集中豪雨が発生した。 当日その付近は午前中から強い雨が降り、夕方には落合地内の山が崩落し、落合川は土砂で埋め尽くされ、部落は一面水びたしになった。落合川は流木、土砂流入し見る見るうちに水嵩が上がり、その水流は落合橋のスラブを持ち上げ崩壊させた。この数時間前に(国)414号下田市浄水場付近で山崩れが発生し、国道を塞いでいたので部落は孤立した。 |
本災害発生前後の状況について
当災害発生前は天候は平常であり当日は下田市内では降雨量は3~5㎜程度だったと記憶している。発生後は落合橋は仮設設置まで、浄水場前は土砂除去で2~3日交通止めで、落合橋仮設橋設置完了までの間、下田南伊豆線、下田松崎線経路での通行となった。
本災害に対する対応について
当災害は集中的豪雨による局所的災害ではあるが、落合までの道路が災害を受け分断され大きく被災した落合は完全に孤立して早急に対応できなかったと記憶している。
他の企業、ボランティア等の連携や支援について
当災害の翌日から下田の建設業者はほとんど土木事務所の指示の下、復旧作業に従事した。
本災害の経験から得られた教訓や反省点等について
当災害は前述のとおり下田市内で降雨量3~5㎜程度の時に、たかが数十キロしか離れていない落合で猛烈な雨が降り続いていたという、その当時信じられない事象が起きた。また、局部的集中豪雨とはいえそこに行くまでの道路が土砂崩れにより分断され、どうする事も出来ない状態になってしまう。このような災害に於いては、まず自分が‘危険’を察知して可能な限り安全な場所に避難する。あらかじめ避難場所を町村、各地区で決め、通信手段が可能な内に正確な情報を入手出来る事が大事だと思います。
県の対応への意見について
今後局所的集中豪雨が各地で発生する傾向にあると思いますがその情報を随時流して欲しい。
その他自由意見
この平成3年の災害後に土砂災害危険地区という看板が各所に設置してあるが、もう20年以上も下田付近は大きな土砂災害が発生していないという事もあり、その危険看板もほとんど意識して見る人がいないようだ。災害を経験していない人の為に大雨等災害時、特に出先での危険周知が必要(当災害時、落合橋が崩落する前に、浄水場前の国道が土砂崩れで通行不可となり2~3台の車が橋の上に停車をしていた。川の水位が徐々に上がり始めたので危険だと思いそれぞれが安全と思われる場所に移動させた。その直後流木等と一緒に水嵩が一気に増して橋が崩落したが事なきを得た。―稲梓付近大雨との連絡があり見回りの帰りに遭遇)であると思います。
下田市E社